測量を頼んでから図面や資料ができるまで、どれくらい日数がかかりますか?

現況測量と確定測量があります。

現況測量は、分筆登記などをするために、とりあえず現在ある境界標やブロック塀に沿って、どれだけの面積があるか等を知るために行いますが、よほど広大な土地でもない限り測量は1日で終わり、図面は数日内にできると思います。

それでも、境界標が埋まっているケースもありますので、それを探したり、測量機械を設置して見通せるように除草したりする準備期間が別途必要です。

 

確定測量は、地積更正登記や分筆登記を行うために行いますが、通常3か月から4か月かかります。

隣接地との筆界を現地で特定してから最終的な測量をします。具体的には、隣接地の所有者や道路を所有する市などに立会の案内をしてから、決めた日時に現地で立会をし、境界を確認しあって、筆界を特定していきます。隣接地の所有者が必ずしも隣地に住んでおられるとはかぎりません。さらに、登記簿上の住所から転居されていたり、相続が発生していたりすることがありますので、所有者の方を探し出して、立会を依頼します。

また、立会時に筆界が納得できないと言われることもあります。種々の資料を基に話し合いを続け、納得してもらえるように努めますが、これにも時間が必要です。

単純に測量すればいいというものではありませんので、隣接地所有者の方のご都合によって予想外に時間がかかるのです。

分筆の場合は、いくつかの分筆案に基づいて、どのように分筆するか決めていただきます。

このようにして確定した図面にしたがって、境界標がないところにはコンクリート杭を埋設したり、金属標を貼り付けたりし、その境界標の種類を測量図に反映します。この測量図をもとにお客さまと隣地所有者の方が筆界を確認したという筆界確認書を取りかわし、登記に使用する測量図が完成します。